タブラ合宿【インド】

インドはバラナシ、そこからさらにバスで3時間弱。

コパ村という、小さな村に到着した。

田畑が土地の多くを占め、車やバイクの騒音とは無縁の場所だ。

通りからは小さな道とわずかな民家が見えるだけ。普通に旅行していたなら確実に入ることはなかったであろう村。

タブラを叩いて、ご飯を食べて、村人と話して、そんな日々を過ごしていた。

 

始まりはある日のことだった。

いつも通りグルジ(先生)のもとでレッスンを受けていると、

「今度の木曜日から数日の間、うちの村に来なさい。そこでレッスンをしよう」

とお誘いが。

僕が今、タブラを習っている理由には

タブラを演奏できるようになりたいということはもちろん、

タブラを通してインドの文化やインドの人々を知ることであるのだから

乗らない手はない。

こうして、コパ村を訪れることになったのだ。

 

グルジの家は村の中でも一際立派だった。

3階建に屋上付き(屋上は大抵ついているのだけど)で、村を一望できる。

今は奥さん、母親、娘、孫2人の5人暮らしだ。

 

村での生活は基本的にのんびりとしている。

朝は9時過ぎに起床、朝ごはんをいただく。

その後タブラを練習したり昼寝したり。

13時頃に昼食、その後タブラ叩いたり昼寝したり散歩したり村の子供たちと遊んだり。

夕方17時頃にレッスン開始。途中でチャイを飲んだりしながらのんびりと過ごす。

晩御飯は21時頃。

その後は高校生のシオン(孫)と遊んだりして適当な時間で就寝。

ご飯はみんなで一緒に食べる方が多いけど、好きな時に食べればいいというスタンス。

それまでもそうなのか、合わせてくれていたのかは分からないけどかなり緩い。

これも滞在が快適だった要因の一つかもしれない。

 

夜に屋上でのんびりとするのが好きだった。

どの家もわずかな明かりだけが灯り、車やバイクの音もしない。

木にはたくさんの蛍が止まっていて、自然のイルミネーションを飽きるほど見せてくれる。

ひんやりとした空気を肺いっぱいに吸い込んだら(時々タバコの煙も)、旅に出てよかったなぁなんてね。

 

村には野生のクジャクがいる。驚くほど普通にそこらじゅう歩いてる。

時々羽を広げて踊っている姿を見たり、家の屋上に飛んでくるのを眺める。

そうすると急いでカメラを取り出して写真を撮ろうとするのだけど、いつもうまくいかない。

終いには子供たちがクジャクを見つけると僕に向かって

「ピーコック!ピーコック!!」と叫んでくれる。

それでまたカメラを持って走るも、撮影お断りと言わんばかりにさっと移動している。

まだクジャクには歓迎されていないのかもしれない。

 

グルジのグルジの命日(?)のためプージャ(儀式)に参加して

タブラをみんなの前で披露したり。

グルジの叔父の90歳の誕生日を祝ってみんなでウイスキー飲んだり。

屋上でグルジと一本のタバコをシェアして吸ったり・・・。

 

そんな感じで、気がつけば4泊。

グルジと家族みんな「もう少しいなよ」と勧めてくれるけど

いかんせん準備が足りてないのと、バラナシに荷物を置いてきているのでそろそろ戻ることに。

 

また会おう、と約束してバラナシに戻りました。

インドの人たちの優しさと日常に触れる、貴重な経験。

 

ありがとうでも、さよならでもなく。

いってきます。

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